高齢化社会が急激に進む中、介護施設や病院のベッドは満員状態でこのような場所に入りたくても自宅での介護を余儀なくされている人は増えています。しかし自宅での介護は介護される本人は勿論、介護をする家族にとっても未知の世界であり特に介護する側は仕事や家事、育児などと共に行うことは容易ではありません。人はいつか年を取り介護が必要になることが多いのですが、いつかくるこのような現実に向き合い考えることは中々難しいものです。しかし備えとしても知識としてもインプットしておくことは大切で、それは自分にとっても家族にとっても大きな心の支えになることもあります。その1つに国の介護制度があるのです。
公的支援として国の介護制度がありますが、この制度を利用することで一定のサービスの保険負担が軽減されたりサービス(訪問介護やデイサービス、介護用具に関するサービスや介護リフォームなど)を受けることができます。まずは各市町村に介護状態を申請したあと、実際に要介護者の面談や様子を見て要介護度(等級)が決定します。この要介護度により支援や支援上限額などがかわってくるのです。このように、ひと言に介護制度といってもその利用用途は幅広く、例えばその他にも「高額介護サービス費支給制度」がありますが、これは1ヶ月の介護保険が一定の上限を超えると払い戻しや減額される制度であり、また各市町村によっては独自の助成制度を設けている場合もあります。